フットボールクラブのスポーツディレクター紹介のコーナーも、早いもので
第3章になりました。
まだ第1章、第2章をご覧いただいてない方は、こちらからどうぞ!
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本日紹介致しますのは、ユベントスで長らくゼネラルディレクター(GD)を務め、
現在は、インテルミラノにて、辣腕を揮うジュゼッペ・マロッタ氏です。
元々は、サンプドリアのディレクターとして、レアル・マドリ―から天才問題児の
アントニオ・カッサーノを獲得し再生させるなど功績を収め、2010年にユベントス
へと活躍の場を移しました。
ユベントスでは、コンテを新監督に据えた2011年頃から、
アンドレア・ピルロ、アルトゥ―ル・ビダル、ポール・ポグバ、カルロス・テベス、
ゴンサロ・イグアインら超一線級のプレーヤーを獲得し、ユベントスをイタリアでは
ほぼ無敵の状態まで引き上げることに成功しました。
そして、2018年には、クリスティアーノ・ロナウドを獲得するなど、
とんでもない補強をやってのけました。
しかし、このビッグサイン後に退任が突如発表され、同時にインテルミラノの
最高責任者CEOへの就任が決定。
(この退任劇に関しては、色々と噂があり、そもそもマロッタ氏は、ロナウド獲得には
消極的だったとの話や、部下であるSDとの関係が破綻したなどなどの噂話がある。)
マロッタ氏の補強方針の肝は、少ない予算で良質な選手を獲得することにあります。
特に、競合チームよりも先んじてフリー移籍を纏め上げる点については、ユベントスの
看板の効果があるにせよ、かなり得意としている印象があります。
また、移籍金が余りかからない実績充分なベテラン獲得に積極的でありながらも、
国内リーグでブレイクしそうな選手やブレイクしたての選手の保有権をどこよりも先に
買い取るなど将来有望な若手についても早めにアプローチをかける身軽さもあります。
インテルでの今シーズンも、ユベントス時代に大成功を収めたコンテとのタッグを
結成し、現在、首位ユベントスに続く2位につけており、優勝の可能性も多いにある
と思われます。
この夏の補強についても、カリアリのニコロ・バレッラやサッスオーロのステファー
ノ・センシという玄人好みの骨のある若手の補強に加え、ロメル・ルカクやアレクシ
ス・サンチェスら、スター選手を獲得する事に成功しており、強かったインテル復活の
兆しが見え始めております。
長らくユベントス一強状態が続いていたので、インテルの復活とともに、イタリアの
サッカーがもう一度、世界の覇権を取り返す日を楽しみに、今後もマロッタ氏の動向を
見守りたいと思います。