バルベルデ監督に変わり、レアル・ベティスを指揮していたキケ・セティエンがバルセロナに就任した。
そして、セティエン体制の初陣としてvsグラナダと戦った。
その試合内容を観戦した個人的意見と考察を記述していこうと思う。
結果:1-0 バルセロナ勝利
★ディフェンスラインと中盤を中心としたパス回し
試合を観ていて最初に抱いた感想としては、”ボールを大切にしていく”ことがコンセプトなチーム作りだということだ。
攻め急ぐことなく、土台から組み立てるため、DFにはボールコントロールや何気ないパスの質が求められる。
基本的にペップ政権の時のようにショートパスを中心としたサッカーだということは間違いない。
★中央とサイドを巧みに使う攻め
中央での細かいワンタッチパスやグリーズマン、メッシのパス&GOで崩す形と一番外に開いているジョルディ・アルバを活かしたプレーでチャンスを作っていた。
グラナダはコンパクトな守備陣系を組んでいたが、中央の細かいパス交換の所でボールが取れないと、どうしてもアルバの所が弱点となってしまう。
そこを巧みに活用できる所がバルセロナらしい。
そして、その形までショートパスを繋いでいるので、アルバが徐々に高い位置をとることが可能になる。
★圧倒的支配率とパスの本数
スタッツで見ても圧倒的な支配率である。
近年のサッカーは支配率は以前ほど重視されていない時代になっている。支配率が高いチームでも大体50%〜65%の間である。
今回の試合の支配率83%は近年では異例だ。
そしてパスの本数が1005本というのも驚きの数字である。
0点で抑え、17%しかボールを触らせていない。そしてグラナダは90分間でコーナーキックが0というのも驚きだ。
如何に自陣で攻撃をさせていないかがよく分かる。
これらをトータルすると攻撃は最大の防御という言葉がよく似合う。
*個人的な意見・考察
ゲーム展開、スタッツに関しては完璧と言えるサッカーだと思います。私自身も繋ぎ過ぎくらいのサッカーが好きですし、グリーズマンとメッシが繰り出すアイデアも面白いものがありました。
ただ、圧倒的な支配率で勝ったとはいえ、ホームで格下のグラナダ相手に1得点しか取れていないという現状も忘れてはいけない。
もし、ボールポゼッションにこだわり過ぎて、それがゴールをとる足枷になっているのであれば考えどころではある。
そして気になる部分は、相手がリバプールのようなハードプレスを重視するチーム相手に、このサッカーが通用するかどうかは疑問である。
でも、何はともあれ、ペップ時代を少し思い出せたのは確かなので、嬉しかったです笑
頑張れバルサ!!